BFP JAPAN 高田篤美 2001年11月
◆沈静化されないテロ活動
毎日テレビを見るたびに、「これからどうなるのだろう……」と思われませんか。「便利で快適、そして不安を感じることなく生きることができたあの平和な日々は戻ってくるのだろうか……」と、深いため息をつくことはありませんか。
アメリカがアフガニスタンに空爆を始めてからしばらく経ちましたが、その効果が十分発揮される前に、新たなるテロ活動と思われる『炭そ菌』の恐怖がアメリカ全土を襲っています。そればかりではなく、ウサマ・ビンラディン氏率いるテロ組織『アルカイダ』の声明ビデオが放映され、「米英に対する飛行機を使ったテロ活動はこれからも続く。高い建物には住まないように」と、今後のテロを再度予告しました。
世界中の国々でテロ対策の討議が行われています。また国中に広がるさまざまな恐怖やパニックを一掃しようと各国は必死です。しかし事態はますます悪い方向へと確実に進んでいます。
◆「重い石」となるエルサレム
数日前に放送された、ビンラディン氏の声明を聞かれたでしょうか。彼はその中で「この戦いは、かわいそうなパレスチナ人を助けるものであり、パレスチナを虐げているイスラエルに味方するアメリカは、偶像礼拝者である。彼らに制裁を加えることは、アラーの神のみ心である。世界中のイスラム教徒がこの聖戦のために立ち上がらなければならない」と主張しました。
以前から申し上げているとおり、今回のアメリカヘのテロ攻撃は、イスラエルを抜きに語ることができません。いよいよその図式が明らかになってきました。ゼカリヤ書12章3節に、「その日、わたしはエルサレムを、すべての国々の民にとって重い石とする。すべてそれをかつぐ者は、ひどく傷を受ける。」と書かれていますが、エルサレムを中心とする問題から、国々が傷を受ける日がやって来たのです。
「中東和平を成立させることこそ、真の平和を取り戻すことである」と、世界中の人々が争いの根である中東問題へと視線を移し始めました。果たして中東和平は成立するのでしょうか。
◆深刻化するパレスチナ問題
まず、中東問題の根源と言われる「パレスチナの土地問題」について、もう一度はっきりと事実関係を確認たいと思います。イスラエルは、世界からますます孤立する一方です。連日流されるマスコミの報道をご覧になる時、私たちの中にもイスラエルに対する不信感や怒りが沸いてくるほどです。先日はNHKのアナウンサーまでもが、「野獣のようなイスラエル」と言って怒りを露わにしていました。
そして、昨年の9月から始まったイスラエルとパレスチナの争いは、ますます深刻さを増しています。「パレスチナ人が平和に暮らしていた所へ、いきなりユダヤ人がやって来て住む場所を奪い、彼らを虐げている。その奪われしパレスチナ国家を再び建て上げよう」ということで始まったこの戦いは、世界中から理解と支持を受けています。パレスチナ人がイスラエルを攻撃するのもやむを得ない、という結論も出ています。非難の中心は、いつも「非人道的なイスラエル」に集中しています。
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