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 現代の宗教のほとんどがこのようなものなのではないかと私は危惧します。それは聖書という土台にしっかりと据えられたものであるでしょうか。現代の数々の新興宗教の特徴の一つとして、ユダヤ人やイスラエルの霊的遺産に対する理解と実際的な尊敬が欠けていることが挙げられます。

 使徒パウロは、多くの人々がロトのような最後を迎えると告げています。人の働きは、聖書という土台の上に建て上げない限り、この世に残ることはないでしょう。「各人の働きは明瞭になります。その日がそれを明らかにするのです。というのは、その日は火とともに現われ、この火がその力で各人の働きの真価をためすからです。……もしだれかの建てた建物が焼ければ、その人は損害を受けますが、自分自身は、火の中をくぐるようにして助かります。」(I コリント3:13、15)とパウロは言っています。

 結局、ロトは妻さえも失ってしまいました。彼女は後ろ髪を引かれてたった一度振り返ったために塩の柱になりました。そして恐れに取りつかれたロトは、モアブ(今日のヨルダン)の近くの洞穴に隠れました。そこで娘によって行われた近親相姦によって、最終的に彼はイスラエルの永遠の敵となる民族の父祖・モアブとアモンの父親となってしまったのです(創世19:30-38)。

◆もうひとつの道 −ルツのたどった運命−
 ロトがたどった道とまったく対照的なのは、あのルツ記の主人公ルツがたどった道です。ルツは生まれ故郷のモアブを捨てて、アブラハムの天幕の陰に住むことを選びました。彼女は自分に属するすべてを捨てるほどにユダヤ人のしゅうとめを慕い、愛しました。そのときからルツは祝福された女性になり、アブラハムを通して神が契約された約束が、彼女の人生に成就していったのです。

 まず彼女はベツレヘムのボアズの畑で彼に気に入られ、後には彼の妻となりました。ついには主イエスにつながるダビデの血筋にその名が刻まれるという名誉にあずかりました。

 恥を受けるためにロトがイスラエルを離れてモアブへ向かった一方、ルツはイスラエルの栄光のためにモアブを離れました。人々と国々は、この二つの道のどちらかを選択することで、アブラハムとともにいる祝福か、彼を離れることののろいのどちらかを受けているのです。全能の神の御翼の陰、そして父アブラハムの天幕の陰に身を避ける人はなんと幸いな人でしょうか。

 

 
 
 
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