◆預言の成就
イエスが言われた、「これは、書かれているすべてのことが成就する報復の日だからです。」(ルカ21:22)ということばは、律法に書かれているのろいの成就する日がいよいよやってくるという預言です。彼らは、イエス・キリスト(律法ご自身)という神の翼の下から離れていくことになりました。
また、24節の「人々は、剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。」(ルカ21:24)のみことばには、四つの預言が語られています。
- 「人々は、剣の刃に倒れ、」
これは、イエスが語られた40年後の西暦70年、ローマとユダヤの第一の反乱(西暦66-70年)において成就しています。この時代の歴史家であったヨセフスは、このとき数え切れないほど多くのユダヤ人が十字架につけられ、見せしめの拷問を受け、野獣の餌食にされながら剣に倒れたことを『ユダヤ戦記』に書き残しています。
- 「捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、」
ユダヤ人はローマに国を奪われ、神にいけにえを捧げることのできる唯一の場所、最も大切な神殿を破壊されてしまいました。それまでは、罪を犯した人々はいけにえを捧げてのろいから逃れていましたが、神殿をなくしてしまったため、のろいから逃れる道をなくしてしまったのです。
- 「エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。」
紀元前1000年にダビデがエルサレムを手に入れてから(第2サムエル
5:6-9)西暦70年にローマに奪われるまで、エルサレムは異邦人の手に渡ってはいません。紀元前568年に多くのユダヤ人が捕虜となってバビロンに連れていかれましたが、そのときでもエルサレムは異邦人のものとはならず、彼らはバビロンから戻ってくることができました。それによって第2神殿を建てることができたのです。しかし、西暦70年を境に、エルサレムは完全に異邦人のものとなり、その後2000年近くその状態が続きました。
- 「異邦人の時の終わるまで、」
「異邦人の時の終わるまで」という言葉は、ユダヤ人に大きな希望を与えています。これは、エルサレムが異邦人に踏み荒らされるのには期限が定められていることを意味するからです。その期限が過ぎれば、エルサレムが再びユダヤ人のものとなることがわかります。
このイエスの預言はまた、レビ記の預言を思い出させます。
「わたしはあなたがたを国々の間に散らし、剣を抜いてあなたがたのあとを追おう。あなたがたの地は荒れ果て、あなたがたの町々は廃墟となる。」(レビ26:33)
このみことばには三つの預言が含まれています。
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