BFPガリラヤ・スタディーセンター前所長
ジム・ゲリッシュ 1999年10月
バビロンのもつ秘密は、非常に奥深いものです。バビロンの神秘は、多くの世代を当惑させ、解明の試みを拒み続けてきました。しかし、終末の現代に生きる私たちは、このなぞが神によって解き明かされつつあると信じます。
約2千年近い昔、使徒ヨハネはこの聖書的神秘に関する神の黙示を受けました。彼は「紫と緋の衣で着飾り、金と宝石と真珠を身につけた女の姿」というバビロンを象徴する幻を見ました。彼女は神聖で高貴な衣装をまとっていましたが、その手の杯には、憎むべきもの・不潔な不品行・汚れがいっぱいにあふれていました。この義のまやかし者を見て、ヨハネは驚きに打たれました(黙示17:6)。それからヨハネは14、16、17、18章で、大バビロンの崩壊について見た幻を語りました。彼はこれを、終末における主要な出来事のひとつとして取り扱っています。もちろん神の民にとって、これは非常に重要な事柄に違いありません。
バビロンが、単なる聖書に登場する地理的名称や、あるいはユダヤ人の捕囚場所であるということ以上の意味をもつ「語」であることに、皆様はすぐに気付かれたことと思います。バビロンは、人間の精神問題を表す、霊的象徴でもあります。バビロンは、霊的束縛の暗号としても用いられています。ダニエル書では、バビロンが政治的意味で使われている例を見ることができます。BC
568年に、イスラエル王国は崩壊しました。その後、今日にいたるまで、異邦人世界の統治組織「黄金の頭」という姿でバビロンが登場します(ダニエル2:31-45)。バビロンは、この異邦人世界の政治経済の仕組み、そして宗教的側面も受け持っています。しかし、この世の終わりにはその仕組みは完全にひっくり返り、彼女自信を滅ぼすでしょう(黙示17:16)。
バビロンの神秘的なぞについて、ある程度詳しく触れている個所があります。その重要な個所として、黙示録以外にイザヤ書47・48章、そしてエレミヤ書50・51章が挙げられます。バビロンの基本的原理は、創世記11章1-9節における、バベルの塔の挿話に最もよく描かれています。まずはそこから見ていきましょう。
バビロンのシヌアル高原に、ノアの洪水後の人類が集まり、天まで届く高さの塔を建てようとしました。反逆的な人類が、自分勝手な思惑で、天に動揺を起こそうと企てたのです。聖書では「石を神の業」と象徴する一方、レンガを「人の手の枝」と象徴しています。神に従い、仕事や名誉を神から受けるのではなく、己の力で自分の名をあげようとしたのです。人々は、自分たちの栄光となる町を建てようと計画しました。これに対して、後にアブラハムが取った態度について、聖書は「彼は、堅い基礎の上に建てられた都を待ち望んでいたからです。その都を設計し建設されたのは神です。」(ヘブル11:10)と語っています。
聖書のバビロンに関する記述を読めば、神によらない人々による、宗教的一致の企てがあったことがわかります。これには、魔術も大きく関わっていたと推測することができます。この計画は天で非常に重く受け止められ、主ご自身が人間の建てた町と塔をご覧になるために降りてこられました。そして神は、すぐにこの人間的な新しい世界秩序を破壊することを決定されました。言葉を混乱させるという方法で、これが実行されました。人々は互いに通じ合えなくなり、塔を捨てて各地へ散って行ったのです。
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