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簡単なケースで3〜4カ月、ややこしいケースでは手続きを終えるのにかなりの年月が必要です。ボリスの場合は、出生証明書でユダヤ人であることが証明できたので、極めてスムーズなケースでしたが、それでも半年ほど掛かりました。
フードバンクには、友人や親戚から情報を聞きつけてやって来る人もいます。しかし残念ながら、帰還者のすべてにすぐにギフトを渡せるわけではありません。時には、半年ほど待ってもらわなければなければならない場合もあります。必要が膨大なため、経費が追いついていかないのです。すぐにギフトを渡せるのは帰還後1年以内の人か、政府からの援助を受けられない人たちで、それ以外のケースは、余分があったときのみ渡しています。
スタッフの心を重くするのは、渡す人を選ばなくてはならない点です。ボリスは言います。「天国へ行ったとき、神さまに、『おまえは本当に人のニーズを見極めることができたか』と言われたくないのです」と。神が今、まず誰を祝福
し、助ける必要があると思っておられるのか、正しい選びを行える管となれるように、とりなしの祈りが必要です。
第二第三のボリス誕生のために
フードバンクで最初に行う面接で、帰還者のプロフィールや背景を語ってもらいます。同時に、BFPからは、BFPがイスラエルを愛する世界中のクリスチャンが支援する団体であることを説明します。それを聞いたほとんどの人が、「なぜ遠く離れた国の人々が無償で贈り物をし、自分のために祈ってくれるのか。理屈では理解できない……あり得ない話だ!」と感じるようです。
例えば、ロシア系ユダヤ人がクリスチャンと聞いてまず頭に思い浮かべるのは、イコン(聖画)や金で装飾された会堂をもつ、ロシア正教会です。残念なことに、彼らの伝統的な祭りは聖書的ではなく、そのほとんどが反イスラエル主義を高々と掲げています。ですからロシア系ユダヤ人にとって、クリスチャンが笑顔でユダヤ人に贈り物をしている図など想像もつきません。そのため、フードバンクへ来ても、このように考えてしまいます。偽善者のごとく笑みを浮かべながら、最終的には自分たちをキリスト教に改宗させようとしているのだろう……と。しかし同時に、もしかすると、フードバンクのクリスチャンの中には真実の愛があるのかもしれない、とも感じるようです。彼らの懐疑的な心に、贈り物に込められた愛が届き、それが真実なものであると一人ひとりに思ってもらえるように、スタッフは日々祈りながら働いています。
ボリスは13年前に、満面の笑顔で迎え、接してくれたフードバンクのクリスチャンと出会えたからこそ、イエス・キリストに出会うことができました。そして今度は自分が、新しくやって来た人々にその愛を届ける働きをする者に変えられたのです。
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