TEXT. B.F.P. Japan 編集部
イスラエルとヒズボラの戦闘を受けて、イスラエルではすでに、100万人近い人々が、中南部へ避難しました。やむことのないミサイルの雨が降り続く中、住民は防空壕での生活を強いられています。イスラエルでは、家を建築するとき、必ず防空壕をつくることが定められています。防空壕といっても、塹壕やほら穴ではありません。地下にある小さな部屋で、しばらく生活はできますが、息が詰まるようなスペースです。
現在、サイレンと爆音が鳴り響く中、住民は狭い防空壕に閉じ込められ、学校は休校になっています。いつ終わるともしれない避難生活に、子どもたちの精神が限界に達しています。
こうした人々を助けてほしいと、北部からの特別要請が、BFP(ブリッジス・フォー・ピース)に届きました。『BFPタウンサポート』を通して支援をしている3つの町々にも、ミサイルが打ち込まれています。こんなときだからこそ、私たちはさらに励ましと愛情をいっぱい詰め込んで、臆することなく物資の配達を続けています
配達の現場で
町々がどんな状態になっているのか、現場を目の当たりにしたBFPのスタッフ、ロン・ロスから、次のような報告が届いています。
イスラエル北部へのミサイル攻撃
「我々がこれまで助けの手を伸べることができなかった人々からも、緊急援助の要請が届いています。私は、今こそイスラエルの人々に神の愛を示す時ではないかと思っています。」
私たちは、イスラエル保安部隊と共に、キリヤット・シモナ(図参照)の町へ配達に向かいました。防空壕生活の窮屈さを忘れ、少しでも気分を紛らわせてもらおうと、子どもたちへのゲームとお菓子を満載しての配達でした。
荷物を搬出していたちょうどそのとき、カチューシャロケットが1q先に、爆音と共に着弾しました。そこに居合わせたユダヤ教神学校の学生モーシェが、「避難所にいる子どもたちの注意を、爆音の恐怖からそらすために、ショーを見せ、さまざまな遊びを考えるチームをつくった」と教えてくれました。彼らは必死で子どもたちの心を守ろうとしているのです。
また、ミサイルで発火した森林火災が瞬く間に燃え広がり、私たちのすぐ近くに迫っていました。そこへ次のミサイルが着弾し、もう一つの炎が燃え上がりました。軍の消防団員による懸命な消火活動が行われる中、私たちはキリヤット・シモナにある2つ目の配布場所へ、トラックを走らせました。外には、なすすべもなく、呆然と立ち尽くす人々の姿がありました。