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高校を訪ねて
私たちBFPの視察団は、メイラさんに連れられてある高校を訪ねました。ここは、絶え間ない校内暴力に悩んでいる学校でした。その打開策として、聖書庭園を造ることが計画されています。生徒たちが聖書を学びながら、関連する植物を植え、庭造りをすることで、プレッシャー、恐れ、怒りを静めることができると考えています。BFPはこのプロジェクトの一端を担うことになっています。
「僕たちは、ただ勉強をするだけではなく、良い社会を作り、人助けができるようになりたいのです。度重なる暴力を、どうしたら鎮めることができるかを相談しています」。しっかりとした言葉を語る学生リーダーたちの姿に、イスラエルの希望が見えました。
彼らから、BFPの働きについて質問があったので、イスラエルを愛する心をもって12カ国からボランティアが集まり、自費で生活しながら奉仕していることを語ると、一人が、「なぜ、それほどまでしてくれるんですか?」と、目を丸くしてたずねました。
夫のビル・スティーブンスは、「1700年以上のクリスチャンによるユダヤ人迫害に対して、心を痛めている人々が、クリスチャンとユダヤ人の間に平和の架け橋をかけるために働いているのです。」と語りました。通訳の先生は、私たちの説明を聴き、目をキラキラさせて、興奮しながら学生たちに伝えていました。
本当の貧困
ベイト・シェメシュにある小学校の教室の様子。エチオピア系の子どもたちが多く集う
ユダヤ教によって運営されている、一軒の小学校も訪ねました。そこは児童の約半分がエチオピア系という、貧しい学校でした。「教科書を買うお金もない児童が多いのです。家に帰っても勉強を助けてくれる人がいません。一度も学校に行ったことがないエチオピア系の子どもたちを、一年間、じっくりとそばについて勉強させた結果、13〜14歳の子どもは他の生徒に追いつくことができました。彼らは頭が良いのです。ただ、給食費の5シェケル(約130円)が払えないほど貧しい生活を強いられています。『半分だけ持って来なさい』と言いましたが、それでも払えません。
私たちの学校の経済も逼迫していて、給食費を児童から徴収しなければとてもやっていけません。長々とした請求書を作って子どもたちに渡す暇があるなら、彼らの成長のために、教育に専念したいのに……」と、校長先生が語ってくださいました。
学校の給食は、外注先の会社が毎日配達してくれます。スープとパンのような簡単な食事ですが、大部分の児童にとって、それがその日、唯一摂ることができる温かい食事なのです。メイラさんが補足しました。「給食のパンを、自分よりもっとひもじい思いをしている兄弟姉妹に持って帰る子どもたちもいます。」
この言葉を聞きながら、日本全体が飢えていた戦争直後、ひもじい思いをしていたことを思い出しました。しかし、彼らの飢えに比べれば、私は、本当の貧困を経験していなかったのかもしれません。
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