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「心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りにたよるな。あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」(箴言3:5-6)

 人生において、私たちの歩みを止めさせるもの――いろいろな要素が考えられますが、中でも“恐れ”は、私たちの心をわしづかみし、前進できないように私たちを征服してしまう力をもっています。

 日本でも、毎日のように恐ろしい、嫌なニュースが流れています。通り魔殺人、集団自殺、強盗殺人……。形は違えど、これらの事件の幾つかには、人間がもつ恐れの心が根底にあったことでしょう。社会の暗闇は、日に日に濃くなるばかりです。これだけは大丈夫と思っていた価値観が崩壊し、何一つ、心から信頼できるものがありません。世界中、どこへ行ってももはや安全ではない時代となりました。

◆イスラエル人たちが直面する“恐れ”
←尽きることがない苦しみと叫びの中で、それでもイスラエル人たちは祈り続ける

 イスラエルの人々もまた、私たち日本人が直面しているのとは別の、さまざまな恐れに支配されて生きています。

 パレスチナとの和平交渉が始まっているが、いつ戦争が起こるかもしれない。前線に送られている息子が、明日、銃撃戦で命を落とすかもしれない。今、食事しているレストランが、次の瞬間には爆破されているかもしれない。がんを患い、高齢で一人暮らしなのに、福祉予算がカットされて、明日から生計を立てる手段が絶たれるかもしれない。

 アラブ人の高い出生率によって、ユダヤ人人口とのバランスが崩れ、アラブ人の国になってしまうかもしれない。アメリカ等、イスラエルを支援してくれている国々が、明日は背を向けるかもしれない。イラン、イラクなどの近隣諸国の憎しみが、明日は自分たちを飲み込むかもしれない。自分が住んでいる入植地、苦労して手に入れた家や土地が、明日は、パレスチナに譲渡される対象になるかもしれない……一人ひとりがそれぞれ恐れを抱えて生きています。
 
 
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