もう一人、ニルという15歳の少年がいる。自分の夢が砕かれてしまうなど、とうてい想像できない、喜びに満ちた明るい少年だった。しかしある日、彼が乗ったバスに、アラブ人女性が乗ってきて……自爆した。乗客の多くは、瞬時に死亡した。
ニルもまた重症を負い、病院へ運ばれた。激痛が絶え間なく体を走る。まだ回復途上で、退院できる状況ではなかったものの、ニルは家に帰った。
ニルたちは、家族で混み合う狭いアパートに住んでいる。家具はどれも古びている。家族がニルの身体をゆっくり、優しくベッドの上に横たわらせようとするたび、彼は痛みのあまり叫び声を上げる。ベッドにはこぶがあり、そこが身体に触るたびに痛みが走るからだ。しかし、ニルの両親は貧しく、彼のために新しいベッドを買う余裕はなかった。
テロで大きな悲劇に見舞われ、ショックのあまり立ち直れなくなったヨセフ。そのため、ソロモン一家は経済的に困窮した。そんな中、彼らの村に住む親切なクリスチャンの友人が、BFPを紹介した。こうして、ソロモン一家は、里親プログラムに登録され、BFPの支援を受けることになった
イスラエルの厳しい夏の暑さは、火傷に覆われたサラの身体に激痛を与えた。このため、BFPから送られたエアコンは大きな助けになった。
ソロモン一家は、大半のイスラエル人たちのように「クリスチャンなど信じられない。いったいどんな動機で自分たちに近づいてくるのか」と懐疑的な人々だった。彼らの心には、クリスチャンに対する厚い壁があった。
しかし、いつも温かい助けの手を差し伸べてくれる村のクリスチャンの友人たち、そして、支援の手を伸べ始めたBFPによって、彼らの心の中に大きな変化が起こった。今、彼らの口から、クリスチャンの愛によって自分たちがどれほど助けられたか、証しの言葉が語られるようになった。
ベッドに横たわるたび、痛がっていたニル少年にも、BFPから新しいベッドが贈られた。今、ニルは快適に安眠することができる。
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