乳製品は、プラスチックケースが5箱ほど積み重なった状態でトラックから降ろされます。一番下のケースを、引っ張って運び入れますが、バランスを崩すと、牛乳ケースもろとも倒れる危険性がありますから、皆注意しながら機敏に作業します。
ビニールパックに詰められた牛乳、バター、チーズは数を確認後、プログラムごとに定められた個数を(例えば袋につき牛乳2本、チーズ1個、バター1個など)ビニール袋に詰めていきます。尊い献金をお預かりして運営されている組織として、すべての数をしっかりと把握し、間違いが起こらないように、細心の注意を払っています。
征服・野菜軍団
そうこうするうちに調達班が戻り、野菜・果物軍団の到着です。バンの扉が開き、フォークリフトがその前にやって来ます。一袋20キログラムはありそうなジャガイモの山、トマトの箱、市場の店主におまけでもらったカボチャ……さまざまな“マナ”がフォークリフトの板の上に載せられ、センター内へと運ばれます。
野菜・果物の総重量の測定が終わり、一人分に割り当てられる重量が決められると、今度は数班に分かれて、それぞれ野菜や果物を袋詰めしていきます。例えば適当な量に詰められたトマトを、計量係が一袋ずつはかりに載せ、規定の重量に足りない分・多すぎた分を足したり加えたりして調整していきます。この短調な作業が数時間続きますから、賛美を口ずさむ、口笛を吹く、ふるさとの家族に最近起こった出来事や、週末に遊びに行った場所について会話するなど、ボランティアたちの口も、手と一緒に自然に動きます。
最終的に10種類前後の野菜・果物がパックされ、箱に入れられてセンター内の数カ所の冷蔵庫に収まります。火曜日から、支援を受けているイスラエル人が食料を取りに来ますから、そのためのこまごまとした用意も抜かりなくしなければなりません。食料を管理している場所ですから、どんなに疲れていても、最後には掃除をきっちり行い、衛生面にも心を配ります。
こうして、皆様の尊いお捧げ物と、現地ボランティアの労という愛の連携で用意された一つ一つの食料パックが、受け取りに来るユダヤ人一人ひとりに手渡されます。虐待を受けた児童の保護施設や、ホロコーストを生き残った高齢者を支える団体など、近隣の各提携団体には車で届けられます。支援の手はエルサレム周辺のみならず、テルアビブ、ベエルシェバ、ガリラヤ地方など、イスラエル各地に伸びています。現在、BFPイスラエル支援センターが支える貧しい人々は総勢1万5千人、配給される食糧は毎月50〜60トンです。
こうした働きそのものが、共鳴して支えてくださる皆様の存在とお心なしには成り立たないことを覚え、皆様とイスラエルの働き手たちは一つなのだと確信します。 |