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親たちの苦悩
30歳のマルカは、妻であり、一家の母でもあります。彼女は台所のテーブルで、涙を流しながらお金を数えていました。子どもたちを養うための十分なお金がないからです。先週まで、近所の食料品店の主人は、ツケで食料を買うのを許してくれました。しかし今週、マルカはこう言われました。「もうあんたのツケはいっぱいだ。申し訳ないが、これ以上はもう無理だ……。」 この主人も、もはやマルカを善意では支えていかれないほど、経営難に陥っていたのです。

 2003年1月のエルサレム・ポスト紙には、こんな記事が掲載されていました。ある番組に、失業中で4人の子どもを抱える、ヨムトブという男性が出演しました。彼の窮状は悲惨を極めていました。テレビに出演するその日も、家を出ようとしていたところに借金取りがやって来て、家財道具を持ち去っていきました。ヨムトブには他に支払う手段がなく、ついにヤミ金融に手を出し、借金の上に借金してやっと日々の生活をしのいでいます。何よりも一番つらいのは、子どもたちを食べさせることができないということです。状況がより悪化すれば、借金の返済不履行ということで訴えられ、投獄されるでしょう。その場合、子どもたちの養育権も取り上げられることになります。このヨムトブのような状況にある人が救われるには、奇跡的な助けが起こされない限り、希望はありません。

イスラエル、そしてBFPの現状
現在、イスラエルの失業率は11%近くに達しており、実に、30万人近い人々が、仕事のない苦しみを味わっています。失業率だけではありません。貧困と同時に絶望が深まっていることを実感させるのは、自殺者が急増しているという現実です。無理もありません。何カ月も仕事にありつけず、家族を食べさせていかなければならない家長が、借金地獄に陥っているので、失望が絶望へと進行し、彼らにはもはや生きる力さえも尽き果ててしまいました。

 これまで、こうした経済不況は幾度もありました。その中でも、10数年以上にわたり、BFPはイスラエルで着実に支援の枠を増やしてきました。これも、世界中で愛をもって支えてくださる、クリスチャンの皆様の支援があったからにほかなりません。

 しかし、世界的な不況の波は確実にBFPを襲い始めました。先月、BFPは、1万7千人の支援枠のうち4,000人分の支援を打ち切らざるを得ないという、いまだかつてない苦渋の選択を強いられました。毎日のように現地の人々と顔を合わせ、彼らの涙を見ているBFPのボランティアたちは、身を切られるような思いでいっぱいです。この4,000人は、ただの数字ではありません。この中の一人一人が、父親であり、母親であり、若者たち、小さな子どもたち、高齢者、赤ん坊です。何よりも、彼らは、主イエスが深く愛され、私たちクリスチャンにとっても大切な兄弟姉妹です。

 
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