税関を何とか通過して無事イスラエル入りを果たし、スティーブンス・栄子先生の顔を見た時にはホッとしたのか、睡眠不足と時差ボケと緊張の疲れがどっと出たのを覚えています。それでも空港を出ると、「わたしはエルサレムとシオンをねたむほど激しく愛した」と言われる主の前にひざまずいて祈らされました。
「イエスさま、あなたの民に仕えるために帰ってまいりました。どうか私をあなたの道具として用いてください!」
カーペンター・ノリ、いよいよ本番
次の日の長い英語でのオリエンテーションを終え、2日目から早速奉仕が始まりました。
朝、7時30分ごろ、家屋修繕チームのボス、ジェームズが、スペイン製の日産ワゴンで、BFP本部1階のアパートに住む私を迎えに来てくれます。
ジェームズ、「ボケルトーブ!(ヘブライ語で『おはよう』)ノリ!マニシュマ?(元気かい?)」ノリ、「ホイヤモーラ!(南アフリカ語で『おはよう』)ジェームズ!パシードラ!(ばっちりさ!)」こんな調子で一日が始まるのです。
エルサレムストーンの町並みを抜け、南に20分ほどでBFPイスラエル支援センターに着きます。里親プログラムチーム、フードバンクチーム、家屋修繕チームなど、総勢約25人のメンバーが、ここで活動しています。現在はアメリカ、南アフリカ、オーストラリア、パプアニューギニア、日本、韓国からのボランティアが集まっています。
8時30分、デボーションタイムが始まります。英語で語られるメッセージや証しはほとんど理解できませんが、賛美は本当に恵まれました。皆で主を仰ぎ、祈る一日の始まりは、何とすばらしいことか……。主の臨在を感じる、私の一番好きな時間です。
9時から各チームに分かれて作業が始まります。私とジェームズ、2名で構成されている家屋修繕チームは、朝、材料や部品の調達に出かけます。ここでは誰にでも、どんなに量が少なくてもばら売りをしてくれるので、必要な分だけ購入することができ、無駄がほとんど出ません。
資材調達の次は、いよいよ製作に取り掛かります。ほとんどの電動工具は日本と同じなので問題ないのですが、ノコギリに関しては、日本と逆で「押して切る」ので困りました。早速日本で留守を守る妻に連絡し、ノコギリを大急ぎで送ってもらいました。日本のノコギリに感嘆したジェームズが、「サムライ・ソー(武士のノコギリ)!」だと言っていろんな人に見せて回り、こうやって切るんだと実演して説明しているのです。非常に面白い光景でした。
午後からは改修工事や、支援センターで製作した家具や手すりの取り付けに行くことが多かったです。たいていは、エルサレム市から依頼のあった物件です。修繕チームのすばらしいところは、実際にユダヤ人家庭に入って行けることです。主が与えてくださったこれらの仕事に、祈りつつ、喜びをもって取り組ませていただきました。
「主よ、最高の仕事をさせてください。この手を用いてください。この家族と心を通わせてください。この家に主の祝福がありますように。」
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