index_logo
index_visit
KEY FOR THE BIBLE 予告編
australia israel usa canada uk&europe south africa puerto rico australia


 移民者は、鍋やフライパン、まな板や包丁などが入った『台所用品セット』、もしくは『食物バスケット』のどちらかを選ぶことができます。移民してきたばかりで、料理したくても肝心の台所用品がない人々が大勢いる中で、台所用品セットは人気No.1の品目です。また、家族の人数に応じて毛布が贈られ、冷え込みの激しい冬場は特に重宝がられます。お子さんをもつ家族には『学用品セット』が配られます。そして、ロシア語とヘブライ語が対訳になっている『旧約聖書三巻セット』も手渡されます。移民者の多くが、無神論を土台とする旧共産圏からやって来ますから、この聖書を読むことによって初めて自分たちの民族と信仰のルーツを発見することができるのです。

 この思いがけない山のようなプレゼントに、彼らは驚きながらも、心から感謝を表してくれます。来た時は空っぽだった両手に、帰りは山のようなギフトを抱えて家路に着くことで、彼らの心がどれほど温められていることでしょう。イスラエルの厳しい現実に落ち込んでいた心に、「助けてくれる人々がいるんだ。これからもなんとかなるだろう……。」という希望の灯りがともされ、生きる元気がわいてきます。

 さらに、特に貧しい人々は、そのまま『里親プログラム』へ登録するケースも多く、これから一年間、無料で物資援助を受ける道が開かれるのです。

「なぜ、クリスチャンが?」
 中には、BFPがユダヤ人団体か、あるいはイスラエル政府機関の一つなのだと勘違いしてやって来る人々がいます。「世界中のクリスチャンが愛をもって支援し、運営されている民間援助団体なんですよ。」と告げると、彼らは一様に驚きます。「なぜ、クリスチャンが?!」と……。

 旧共産圏やヨーロッパから移民してきたユダヤ人には、親族に最低一人はホロコーストの被害者がいます。BFPで働くスタッフの一人も、ウクライナからの移民者ですが、母方の大叔母とその息子がロシア人少女の密告で収容所送りとなり、父方の親族は第二次世界大戦中、ナチスの手の届かないウラル山脈へと逃亡しなければなりませんでした。ホロコーストのつめあとは、移民者の親族に必ずといっていいほど何らかの形で残っています。彼らの頭の中では、「いとしい家族の命を奪ったナチスの兵士たちは、クリスチャンであった」と認識されています。ですから、帰還歓迎プログラムは、「自分たちを助け、祝福してくれる」というまったく新しいクリスチャン像を移民者に紹介するきっかけとなるのです。