BFPフードバンクの働きを揺り動かす、大変な事態が起こっています。ここへきて、働きの中心を担っているボランティアに、内務省がビザを出さないケースが続出しています。テロとその報復活動が繰り返されるイスラエルで、クリスチャンの動きに目を光らせる内務省係官(ユダヤ教徒)により厳しい措置が取られています。
エリザベスの場合
エリザベスは、数年前に南アフリカからイスラエルにやって来て以来、忠実にフードバンクでの奉仕を続けてきました。その彼女が、先日内務省から「二週間後に出国するように」と言い渡されてしまいました。また、パスポートには×印がついていました。この×印は、「再入国拒否」を意味するマークのようです。
心の内側を映し出す優しい笑顔、たくさんの才能、そしてだれの懐にもすっぽりと入ってしまうことのできる人格をもつエリザベスは、限りない可能性をもった女性です。本国・南アフリカでも、両手を広げて彼女を待つ人々、そして企業がいくらでもあります。しかし、彼女は何もかも捧げて、どうしても危険と隣り合わせのイスラエルへ来る必要がありました。神さまが彼女をイスラエルへと召されたからです。イスラエルにおけるこの数年間は、彼女にとって決して平坦な道ではありませんでした。独身の彼女には、心細い思いや寂しさを感じたときに、しっかりと抱き締めて守ってくれる夫はいません。ただただイエスさまだけを見上げてここまできました。

←笑顔の美しいエリザベス。
イエスさまが呼んでおられるから……
イスラエルという土地は、クリスチャンならだれでもあこがれる土地ですが、実際にあの場所に住むのは、大変ハードなことです。特にイスラエル人と同じ市民生活を送るボランティアにとって、常にテロを意識しないわけにはいきません。幸い、これまでBFPのボランティアが犠牲者になったことはありませんが、「あと数分早くあの道を通っていたら……」「さっきスーパーへ行くのをやめなかったら……」などということは日常茶飯事です。
また、夏は50度を超える猛暑が続き、その中で重い食糧を上げ下げする仕事は、30分で脱水症状を起こしてしまう重労働です。さらに、来る日も来る日も単純作業を繰り返すことは、大きな精神的落ち込みにつながります。それだけではありません。どれだけの犠牲を払っても、お給料が出るわけではなく、むしろ生活費を自分自身で賄っていかなければなりません。
さまざまな悪条件、いや、ある意味では命をかけて奉仕を続けることは、人間の感情を超えています。ただひたすらに、「イエスさまの召しですから、それでも奉仕をさせていただきます!」という、本当の意味で使命を受肉したボランティアはそういるものではありません。エリザベスはその貴重な人材の一人でした。彼女を失ってしまうことは、フードバンクにとって考えられないほどの痛手です。
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