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『希望の糧プロジェクト』とは

その貧しさゆえに、旧ソビエト連邦を去ることが許されない人々がいます。彼らは経済的な問題だけでなく、病気や高齢などの問題も抱え、イスラエルへの帰還は絶望的です。ロシアに住む、そうしたユダヤ人を支援する『希望の糧プロジェクト』は、2001年度も拡大を続けました。

 支援の対象となるユダヤ系ロシア人の多くが、ホロコーストの生き残りです。毎月、滞りがちな15〜30ドル(2,000〜4,000円)というわずかな年金に頼って生活しています。他に収入が入るあてもなく、パン一斤を買うか、あるいは暖をとるための光熱費にするか、まさに「究極の選択」を迫られるような生活を強いられています。極寒の冬場は、旧ソビエト連邦、とりわけシベリアでの生活は過酷なものとなります。

 BFPはこうした人々を忘れ去ることができません。この『希望の糧プロジェクト』は、クリスチャンの手によって用意された温かい食事を、シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)で、ラビの祝福を受けながらとることができるように、と立案されました。

 シナゴーグに来られない人々のためには、食事の配達を行っています。また、寒さが厳しい冬場、人々は暖房器具や燃料、靴下やセーターなどが必要となります。それらを満たすべく、現地では最善の努力が成されています。


←ベルホボの町にある、BFPの援助によって運営されているスープキッチン。

ユダヤ人とクリスチャンの絆
ロシアでは、長い間ユダヤ人とキリスト教徒がお互いにけん制し合ってきました。しかし、このプロジェクトをとおして、彼らの間に深い交流が生み出されたのです。現在、現地のクリスチャンの協力を得て、ウクライナおよびシベリアにある9カ所のスープ・キッチンを運営するとともに、スープ・キッチンに来られない人々に対して、毎月864個の食糧バスケットを配給しています。また、衣類・暖房器具・および燃料の供給も行っています。毎月の投入金額も175万円にまで拡大されました。日本円で考えると決して大きな額ではありませんが、貨幣価値の違うロシアでは、本当に大きな助けとなっています。

 人間の生命活動の、最も基本を成す“食”をとおして、双方に強い絆が結ばれました。へブル的に見るなら、「ともに食事をすること」は、「和解」を意味します。こうして、毎日の食事をとおして和解が実現していることは、なんという恵みでしょうか!

 
 
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